慢性的な腹鳴や頻繁な腹部不快感に悩まされている場合、単なる体質ではなく疾患が隠れている可能性もある。代表的なのが「過敏性腸症候群(IBS)」だ。日本消化器病学会のガイドラインや厚生労働省が公表する医療情報でも、ストレス起因の消化管運動異常として広く認知されている。
過敏性腸症候群の患者は、精神的な緊張が引き金となり、腸が過敏に反応して大量のガスを発生させたり、異常な蠕動運動を引き起こしたりする。特に「また音が鳴ったらどうしよう」という不安自体が自律神経系を刺激し、さらに音を大きくするという悪循環(予期不安)に陥りやすい。決して気の持ちようと片付けず、症状が続く場合は医療機関の受診を検討したい。