2013年の「ユーキャン新語・流行語大賞」において、本作は見事に年間大賞を受賞しました。この年は「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」といった強力なフレーズが揃い、流行語大賞の歴代でも類を見ない大激戦の年として語り継がれています。その中でも「今でしょ」が際立っていたのは、汎用性の高さと人間の本質を突いたメッセージ性にありました。
多くの人が林修氏の名言の理由を分析する際、言葉の短さとリズムの良さを挙げます。しかし本質は、誰もが日常で抱えている「やらなければいけないと分かっているのに、つい先延ばしにしてしまう」という後ろめたさに対して、最もシンプルで反論の余地がない解決策を提示した点にあります。
ダイエット、試験勉強、仕事のタスク、片付けなど、あらゆる先送りの場面で「いつやるか? 今でしょ!」という自問自答が成立します。日常のあらゆる行動の引き金として機能する実用性こそが、一過性の流行で終わらず普遍的なフレーズとして定着した決定打でした。