原宿や渋谷の第一線で活躍するトップスタイリストへの取材によると、オーダーの潮目が明確に変わったのは2026年後半からのことです。「横も後ろもスッキリ刈り上げてください」という画一的な注文から、「襟足に少し長さを残して色気を出したい」というリクエストへのシフトが顕著になりました。この流れを決定づけたのが、ウルフカットメンズ2026年最新トレンドの定着です。
かつて一世を風靡したロックテイストのウルフカットは、襟足を薄く梳(す)いてピンピンと尖らせるのが主流でした。対照的に、現在支持されているフォルムはベースに厚みを残し、首のラインに沿ってしなやかに沿わせるのが特徴です。グランジ感を現代風に昇華させたスパイキーショート襟足残しや、海外セレブ発信で話題を呼んだミュレットヘアメンズ評判の波も合流し、短髪ベースでありながら襟足でエッジを効かせるハイブリッドな造形が若年層から感度の高いビジネスパーソンにまで浸透しています。
背景にあるのは、過度な清潔感至上主義に対するカウンターカルチャーです。全員が同じようなセンターパートやつるりと刈り上げたバーバースタイルに収束した結果、「無個性から脱却したい」「自分特有のアンニュイなニュアンスを纏いたい」という欲求が、襟足という表現領域へ向かったと分析できます。