記憶を巻き戻してみよう。1990年代後半、ルーズソックスとガングロ、そして厚底ブーツで街を闊歩していた日本の高校生たちがいた。自らを「ギャル」と呼び、大人の決めたルールを笑い飛ばした彼女たちが、自分たちの分身として熱狂的に支持したのが、ほかでもない小麦色に焼けたハローキティだった。
当時のサンリオが生み出したこのラインは、従来の「優等生でカワイイ」キティ像を覆す画期的な冒険だった。ヒョウ柄のぬいぐるみ、日焼けした肌、派手なピンクのハイビスカス。それは当時の既存社会に対するちょっとした反逆のシンボルであり、ギャルたちにとっての「最強のお守り」だったのだ。