長年『ワイドナショー』や『情報7daysニュースキャスター』といった情報番組でコメンテーターを務めてきた芸能人たちには、共通する圧倒的な強みがある。それは、数秒の持ち時間で複雑な社会情勢の本質を射抜く「即興の伝達力」だ。
Z世代と呼ばれる現在の学生は、倍速視聴や短尺動画に慣れ親しんでいる。集中力が途切れやすい講義室で300人の学生を惹きつけ続けるには、一方的な知識の注入では歯が立たない。テレビの最前線で培われた間(ま)の取り方や、緩急のある話し言葉は、それ自体が完成されたプレゼンテーション教育となる。
難解な社会問題をポップに解体し、学生に「自分の問題」として捉え直させる技術。ワイドショーの生放送で鍛え上げられた度胸と洞察力こそが、大学という場でも遺憾なく発揮されているのだ。