患者や保護者が最も知りたいのは、「完治するのか」という一点に尽きる。医学的な厳密さをもって答えるならば、現在の主流はアレルギー反応そのものを体内から消し去る「完全寛解」だけを目指すのではない。誤ってナッツを口にしても重篤なアナフィラキシーを起こさない状態、すなわち「脱感作」の確立をゴールとしている。
日常の食事に潜む微量混入(クロスコンタミネーション)への恐怖から解放される意味は極めて大きい。外食や旅行、学校生活において、ほんのひとかけらの誤食が命取りにならない耐性を獲得すること。それこそが、最新の経口免疫療法がもたらす最大の劇的変化であり、臨床現場で実証されている現実的な克服へのアプローチだ。