当時中学3年生だった西畑大吾は、陸上部に所属するごく普通の少年だった。芸能界への興味は皆無。そんな彼の背中を押した(あるいは引っ張り出した)のは、母親だった。「トイ・ザらスに行くよ」と言われて車に乗せられ、到着した先は大阪城ホール。そこではジャニーズ事務所(当時)のオーディションが行われていた。
嫌がる西畑は、泣きながらオーディションを受けたと後にテレビ番組などで回顧している。しかし、その涙と裏腹に、彼の持つ天性の華とリズム感は審査員の目を引いた。本人の意図せぬところで、日本のアイドル史に残るスターの産声が上がった瞬間だった。