広大な農地において雑草を駆逐することは、単なる美観の保持にとどまらない。作物の収量や品質に直結する生命線だ。その前線で圧倒的な支持を集めているのが「ザクサ液剤」である。この薬剤が他を圧倒する最大の理由は、有効成分「グルホシネートP」の存在に他ならない。
従来型の除草剤に配合されていた有効成分の中から、雑草を枯死させる活性体のみを効率よく抽出・配合することに成功した。開発を担った明治製菓ファルマ株式会社と、普及を牽引する北興化学工業株式会社の手によって、現場のニーズに即した高機能な製剤として世に送り出された経緯を持つ。環境負荷への配慮と強力な殺草力の両立という、長年の課題を見事に解決した一撃だ。
分類としては、植物の緑色部に接触して効果を発揮する非選択性茎葉処理除草剤にあたる。散布された薬剤は植物体内に素早く浸透し、窒素代謝を阻害して枯死に至らしめる。化学構造的にはアミノ酸系除草剤の一種であり、土壌に落散した成分は微生物によって速やかに分解されるため、後作物や周辺環境への安全性が極めて高い点も見逃せない。