ドラマの社会現象的なヒットと連動するように、音楽シーンでも破竹の快進撃が繰り広げられた。ソニー・ミュージックレーベルズ(当時CBS・ソニー)からリリースされた楽曲群は、いまなお昭和歌謡を代表する傑作として燦然と輝いている。
1987年の「楽園のDoor」を皮切りに、「話しかけたかった」「パンドラの恋人」「秋からも、よろしく」、そして映画主題歌となった「はいからさんが通る」に至るまで、シングルは立て続けにオリコンチャート首位を獲得。哀愁を帯びたマイナーコードの旋律と、どこか文学的な余韻を残す歌詞世界は、彼女の憂いを秘めたボーカルスタイルと完璧な調和を見せていた。消費されるポップスにとどまらず、クラシカルで情緒豊かな世界観を貫いた楽曲の数々は、時代が移り変わっても色あせない普遍的な魅力を放ち続けている。