脳科学の世界で近年大きな転換点となったのが、テルアビブ大学のダフナ・ジョエル(Daphna Joel)教授らによる大規模MRI研究です。1,400人以上の脳スキャンデータを詳細に解析した結果、「すべての領域が純粋な男性型、あるいは女性型で構成されている脳」は全体の0〜8%程度に過ぎないことが判明しました。 大半の人間は、空間把握が得意でありながら共感力も高いなど、多様な脳領域の特徴が入り混じった「モザイク状の脳」を持っています。 したがって、「男だから理屈っぽい」「女だから感情的だ」という固定観念で人を縛ることは、個人の可能性を狭める「ニューロセクシズム(神経性差別)」につながりかねません。診断テストは他者をレッテル貼りするための道具ではなく、「今、自分や相手がどの認知モードを使っているか」を把握するための自己点検ツールとして捉えるのが賢明です。
【プロの結論】思考のクセを活かせる人・ステレオタイプに囚われやすい人の判断基準
診断結果を人生や人間関係の好転に繋げられる人と、かえって人間関係を悪化させてしまう人には明確な分岐点が存在します。 * 診断ツールを賢く活用できる人: 自分の思考のクセ(弱点・強み)を把握し、「相手の言語に合わせてコミュニケーションをチューニングできる人」。論理的な相手には結論から伝え、共感を求める相手には共感ファーストで接するなど、状況に応じた行動の切り替えができる人です。 * 慎重になるべき人(おすすめできない人): 診断結果を「私は女性脳だから論理的思考は無理」「俺は男性脳だから人の気持ちは分からない」と自己正当化や努力放棄の言い訳に使う人。また、相手の言動を決めつけて枠にはめ込もうとする人は、かえって人間関係のトラブルを招くリスクが高くなります。