かつて大阪の路上売春といえば、限られた歓楽街の象徴だった。しかし現在、その境界線は急速に崩れ去っている。ミナミの中心地である難波の雑居ビル街から、北区の扇町公園周辺の緑道に至るまで、待機場所は分散化した。特に扇町公園周辺では、日中の穏やかな空気とは一変し、終電後の深夜になると数歩間隔で女性が佇む光景が日常化している。
なぜこれほどまでに場所が拡散したのか。現場で接触した20代前半の女性は、マスク越しに淡々と語った。「難波は人が多すぎて目立つし、トラブルも多い。少し離れた場所の方がSNSで指定しやすい」。繁華街のネオンを避け、あえて警察の目が届きにくい住宅街隣接エリアや公園周辺を選ぶ。そこには、摘発を逃れようとする計算と、知人に見つかりたくないという心理が交錯する。