『無表情』を語る上で欠かせないのが、生田絵梨花と松村沙友理によるユニット「からあげ姉妹」の結成理由です。このユニットは、最初から運営主導で綿密に企画されたものではありませんでした。すべての始まりは、2014年発売の10thシングル『何度目の青空か?』に収録された特典映像(個人PV)のペア企画でした。
無類のから揚げ好きとして知られていた松村と、圧倒的な歌唱力と独特のバラエティセンスを併せ持つ生田。2人の共通項である「から揚げ」をテーマに制作された映像作品『からあげ姉妹』の中で披露されたオリジナルソング『食物連鎖』は、シュールな歌詞と無機質なロボットダンスがファンの間で瞬く間に大きな話題を呼びました。
この反響を受け、総合プロデューサーの秋元康氏が2人の強烈なキャラクター性とシナジーを高く評価。11thシングル『命は美しい』の制作にあたり、正式なユニット曲として書き下ろされたのが『無表情』でした。個人の悪ふざけにも似た純粋なユーモアが、グループ屈指の人気ユニットへと昇華した瞬間でした。