現代のバスルームを見渡すと、ボトル側面に突起状のきざみがあるものがシャンプー、滑らかな表面のものがコンディショナーやトリートメントというルールが社会全体に定着している。最新のプロダクト取材で見えてきたのは、単に「触ってわかる」だけにとどまらない、さらなるバリアフリー設計への深化だ。
たとえば最新の容器開発現場では、指先の感触が鈍くなった高齢者や、握力が弱まった子供でも一目で、そして一触で違いを認識できるよう、きざみの深さやピッチ(間隔)がコンマ数ミリ単位で精巧に検証されている。ポンプを押す際の荷重や、容器底面の滑り止め構造に至るまで、多角的な使いやすさが徹底的に計算し尽くされているのだ。道具が人に合わせるという発想が、浴室の風景を根底から変えつつある。