Q1:発作が起きたとき、スマホで自分の眼振動画を撮影して受診時に医師に見せても問題ありませんか?
A1:非常に有用である。めまいの症状は医療機関に到着した時点で消失しているケースが多いため、発作ピーク時の眼振の方向や揺れ幅が記録された動画は、末梢性と中枢性を鑑別する強力な診断材料となる。周囲の家族に目をアップで撮影してもらうか、インカメラを用いて眼球の動きを鮮明に記録しておくとよい。
Q2:眼振動画で紹介されている「エプリー法」は、YouTube等を見ながら自己判断で行っても安全ですか?
A2:自己判断での実施は推奨されない。エプリー法は「後半規管型」のBPPVに対して劇的な効果を発揮する手技だが、耳石が「外側半規管」に入っているタイプに誤って行うと症状が悪化したり、別の半規管へ耳石が移動して治療が複雑化したりする恐れがある。まずは専門医の眼振検査で障害部位を特定した上で指導を受けるのが原則だ。
Q3:めまいとともに目が揺れている場合、耳鼻咽喉科と脳神経外科のどちらを初診で選ぶべきですか?
A3:麻痺、しびれ、ろれつの回りにくさ、激しい頭痛、物の二重見えなどの神経症状を伴う場合は、脳の病変が疑われるため直ちに「脳神経外科」または救急外来を受診すべきである。一方、聞こえの異常を伴う場合や、頭を動かした瞬間の一過性の激しいめまいで全身状態が保たれている場合は「耳鼻咽喉科(めまい外来)」の受診が適している。