なぜこれほどまでに巨大な土偶が駅舎に据えられたのか。その理由は、つがる市が誇る歴史的遺産にある。明治時代、この地の亀ヶ岡石器時代遺跡から出土した遮光器土偶は、その精緻な意匠と保存状態の良さから日本の考古学における最高峰の発見と称された。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されて以来、太古の暮らしや精神世界に魅せられた縄文ファンが全国から押し寄せている。木造駅は、単に目立つための奇策ではなく、数千年前の先人たちが遺した豊かな縄文文化の息吹を現代に伝える、情熱あふれるタイムゲートなのだ。