北欧のミニマリズムと日本の伝統的な侘び寂びが融合した「ジャパンディ(Japandi)」スタイル。この世界的潮流が、日本の住宅デザインを塗り替えている。過度な装飾を削ぎ落とし、素朴な木の温もりと洗練されたアースカラーを重ね合わせるこのスタイルにおいて、キッチンの佇まいは空間の成否を分ける急所だ。
多くのインテリアコーディネーターが指摘するのは、グレイッシュなオーク柄やスモーキーなアッシュ柄への需要の集中だ。黄みを抑えたくすみカラーの木目は、モルタル調の天板やブラックのアイアン部材とも滑らかに調和する。単に木を模倣するのではなく、現代の洗練されたファブリックや壁紙と響き合うマテリアルとして、木目調扉は再定義されている。