検索エンジンで「牧瀬里穂」と入力すると関連キーワードに浮上する過激な噂ですが、結論から言えば本編でハードな濡れ場やフルヌードを披露した事実はありません。にもかかわらず、なぜこれほどまでに濡れ場の噂が一人歩きしているのでしょうか。
その発端となったのが、彼女の映画初主演作にして数々の新人賞を総なめにした1990年の名作映画『つぐみ』です。吉本ばなな原作の本作で、牧瀬里穂は病弱ながら奔放で小悪魔的な少女・つぐみ役を熱演。胸元をのぞかせる無防備な部屋着姿や、生と性の匂いを漂わせる繊細な演技が、観客に強烈なエロティシズムを感じさせました。肌の露出そのものよりも、観る者の想像力を掻き立てる瑞々しい色気こそが、後年の「過激シーン疑惑」へと繋がっています。
さらに翌1991年の映画『幕末純情伝』では、男装の美剣士・沖田総司役に抜擢。劇中では胸を晒すような際どいシーンの演出や、渡辺謙演じる坂本龍馬との情熱的な絡み、男装を脱ぎ捨てて女へと戻る瞬間の妖艶な美しさが大きな話題を呼びました。清純派アイドルの枠を打ち破る体当たりの演技が、「濡れ場があったのではないか」という記憶の変容を生んだと言えます。