『ワイド!スクランブル』をはじめ、かつては情報番組の顔として日本の朝や昼のニュースを伝えてきた。社会の出来事に誠実に向き合い、視聴者に寄り添う姿勢は多くの信頼を集めたが、本質的に彼は根っからの表現者だ。司会者としてのキャリアを一段落させた後、彼が向かったのは原点とも言える演劇の世界だった。
情報番組で培われた人間観察眼と、社会の裏表を見つめてきた洞察力は、現在の役作りに遺憾なく発揮されている。現実の痛みに寄り添い、市井の人々の喜びや哀しみを等身大で表現できる強みは、まさに彼ならではの武器と言える。