民放各局もこのキラーコンテンツを放ってはおかなかった。とりわけテレビ界を牽引した二大特番の存在感は圧倒的だ。フジテレビの『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』は、絢爛豪華なセットと壮大なオーケストラ演奏の背後から本物を登場させるドラマチックな演出で視聴者を魅了した。
一方、日本テレビの『ものまねグランプリ』は、緻密なドッキリ仕掛けと競技性を融合させ、独自の緊張感を演出してきた。生放送特有の緊迫感や、タイミングを極限まで計算し尽くしたカメラワーク。各局のスタッフがしのぎを削った舞台裏には、コンマ一秒のタイミングに賭ける職人技が存在していたのである。