日本の冷菓史において、ロングセラーブランドを刷新することは極めて高いリスクを伴う。固定ファンが定着しているからこそ、わずかな味わいの変化が裏目に出る可能性もあるからだ。それでも株式会社ロッテが今回の大幅改修に踏み切った背景には、変わり続ける消費者の舌にどこまでも真摯に向き合う企業姿勢がある。
かつてCMキャラクターとして熱血なエールを送り、ブランドの情熱的なイメージを確固たるものとした松岡修造氏の存在も記憶に新しい。あの熱量そのままに、開発現場では「王者の味をさらに磨き上げる」という愚直なまでの情熱が注ぎ込まれた。妥協のない試作の繰り返しが、今回の歴史的アップデートを支えている。