伝統的な和菓子店やおこわ専門店の味を再現したいなら、やはりもち米の蒸し器での蒸し方をマスターするのが最短ルートです。蒸し器調理では炊飯器と異なり、たっぷりの水蒸気で外側から熱を通していくため、事前の浸水時間が6時間〜一晩(夏季は4〜5時間)絶対に必要となります。
蒸し器をセットする際は、濡らして固く絞った蒸し布を敷き、中央を少しくぼませて蒸気の通り道を作った上にもち米を広げます。強火で約20分蒸したところで一度米を取り出し、塩水やダシ汁を全体に振りかける「打ち水(手水)」を行い、再び10〜15分ほど蒸し上げることで、表面はつややかで芯までふっくらとした究極の粒立ちが完成します。
一方、時間がないけれど蒸し器級の弾力が欲しいという場面では、もち米の圧力鍋での炊き方と加圧時間の調整が威力を発揮します。圧力鍋を使用する場合、水加減はもち米に対して「同量(1:1)」に設定し、加圧時間はわずか3分〜5分。圧力が抜けるまで自然放置するだけで、短時間ながら驚くほど均一にもっちりとした食感を引き出せます。