順風満帆とは程遠いジュニア生活。高校時代は、同期や後輩が先に脚光を浴びる姿を横目で見つめる苛立ちと隣り合わせだった。出番が少なく、マイクを持てない日々。スポットライトが届かないステージの端で、彼はそれでもステップを踏み続けた。
「何度も辞めようと考えた」——後に本人がインタビューで明かしたこの言葉は、まさに高校時代の彼が直面していたリアリティそのものだ。進路選択という人生の岐路に立つ同年代の友人たちを見ながら、「自分はこの道で本当に行けるのか」と問い直す夜が何度もあったという。しかし、投げ出さなかった。その根底にあったのは、兵庫の地元で鍛え上げられた反骨心だ。