健康維持やダイエットサポートの観点からも、抹茶と緑茶の使い分けには明確な根拠が存在します。
ダイエット面において注目されるのがエピガロカテキンガレート(EGCG)とカフェインの相乗効果です。茶カテキンには脂質代謝を促し、食事由来の糖や脂肪の吸収を穏やかにする働きが報告されています。抹茶を飲むことで高濃度のEGCGと食物繊維を同時に摂取できるため、食事前の1杯やワークアウト前のエナジードリンク代わりとして理想的な栄養設計となっています。
一方、緑茶(煎茶)の大きな強みは「水分補給としての継続しやすさと利便性」にあります。抹茶はカフェイン濃度が高いため、1日に何杯もがぶ飲みすると胃に負担をかけたり睡眠の質を下げたりするリスクがあります。これに対し、適温で淹れた煎茶はカフェイン量が控えめで、日常生活の中でこまめにポリフェノールを補給する水分補給ドリンクとして最もバランスが取れています。
さらに精神面へのアプローチにも差があります。抹茶に豊富に含まれるアミノ酸「L-テアニン」は、脳内のα波を優位にし、緊張を和らげつつ集中力を高める働きが知られています。禅寺の僧侶が長時間の瞑想時に眠気覚ましと集中力維持のために抹茶を用いていた歴史は、現代のブレインフードとしての理論と完全に合致しています。