いまやジャパニーズ・ウイスキーは、国際的な品評会を席巻するプレミアムスピリッツの代名詞となった。業界自主基準の厳格化に伴い、真のクラフトマンシップを持つ原酒のみがその名を冠することを許される時代へと突入している。
この世界的な脚光は、国内の酒類・蒸留酒産業全体にダイナミックな構造変化をもたらした。大手メーカーによる原酒の長期熟成への再投資はもちろん、全国各地に誕生した新興クラフト蒸留所が、地域の気候風土を反映した個性的なウイスキーを次々と世に送り出している。こうした多様な原酒の登場が、飲み手に対して「どう割るべきか」という新たな探究心を刺激し続けている。