ミシンのまつり縫いで表に糸が出る原因は?裾上げ失敗を防ぐプロの技法

ミシンのまつり縫いで表に糸が出る原因は?裾上げ失敗を防ぐプロの技法

ミシンのまつり縫いで表に糸が出る原因は?裾上げ失敗を防ぐプロの技法に関する詳細情報を詳しくまとめました。詳細な解説をご確認ください。

ミシンのまつり縫いで最も多い失敗が「表側に縫い糸がしっかり露出してしまう」トラブルです。この現象が起きる構造的な理由は、ミシン針が左に振れた際、谷折りになった表布を深くすくいすぎていることにあります。

家庭用ミシンのまつり縫い機構は、直線縫いを数針進めた後、1針だけ大きく左へジグザグに振れて表側の生地の織り糸を「かすかにすくう」仕組みになっています。このとき、すくう幅が0.5ミリを超えるような深さになると、表から見たときに明らかなステッチとして糸が露出します。理想的なすくい幅は、表布の織り糸を「わずか1〜2本(約0.1〜0.2ミリ)」かすめる程度です。

また、上糸調子が強すぎる場合も失敗の引き金となります。糸のテンションがきついと、すくった表布が強く引き連れてしまい、縫い目の部分に生地の引きつれ(ディンプル・くぼみ)が生じます。さらに、生地の色に対して糸の色が明るすぎたり、番手が太すぎたり(50番以上)すると、わずかなすくい目であっても視覚的に目立ってしまいます。生地と同色、またはワントーン暗めの細糸(60〜90番)を使用することが、失敗を防ぐ鉄則です。

小林 直樹
Author

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。