現代の映画やドラマが安易なCG合成に傾倒しがちななか、本格派の武侠ドラマとして高い評価を得る背景には、肉体の限界に挑むアクション演出が存在する。ワイヤーアクションの流麗さと、泥にまみれた骨太な格闘術が絶妙なバランスで融合。俳優たちは撮影前に数ヶ月に及ぶ過酷な武術訓練を受け、刀槍の扱いを叩き込まれて撮影に臨んだという。
林冲の槍捌き、武松の素手による死闘、李逵の二丁斧が放つ破天荒な破壊力。それぞれのキャラクターが持つ固有の武術スタイルがスクリーン上で激突する瞬間は、観客の心拍数を一気に引き上げる。リアルな打撃音と吹き出す汗、飛び散る泥の質感が、画面越しに圧倒的な臨場感を叩きつけてくるのだ。