安全かつ快適に洞窟探勝を楽しむためには、事前の装備選びが致命的な分岐点となります。鳴沢氷穴の服装と注意点を怠ると、打撲や滑落、あるいは急激な体温低下による体調不良を招きかねません。
まず靴選びですが、スニーカーやトレッキングシューズが絶対条件です。ヒール、サンダル、ミュール、革靴、滑りやすいクロッグサンダルは厳禁。濡れた鉄製階段や溶岩のステップは常に湿気を帯びており、凍結している箇所もあります。実際に転倒事故のリスクが高いため、現地売店で簡易滑り止め靴の購入やスニーカーへの履き替えを促されるケースもあります。
服装に関しては、外気温とのギャップに警戒が必要です。盛夏であっても洞内は真冬並みの気温(0〜3℃)です。半袖・ショートパンツの軽装で入場すると、数分で芯まで冷え込み、ゆっくり見学する余裕を失います。着脱しやすいマウンテンパーカー、フリース、ウインドブレーカーなどの長袖上着と、膝をぶつけた際の保護にもなる長ズボンの着用を強く推奨します。また、冷えた金属手すりを握り続けるため、薄手の手袋や軍手があると重宝します。
洞内自体の鳴沢氷穴の見学所要時間は、通常時の歩行ペースで約15分から20分程度です。一周わずか153メートルの環状ルートであるため、歩行距離自体は長くありません。ただし、狭い通路で前後の観光客が詰まりやすく、歩行ペースが落ちる場合や、後述するハイシーズンの入場待ち時間を加味したタイムスケジュール設計が不可欠です。