厳しい闘病生活を誰よりも近くで支え続けたのが、最愛の妻と息子でした。左とん平さんは私生活を大きくひけらかすタイプではありませんでしたが、家庭内では非常に家族思いで温厚な父親・夫として知られていました。
脳梗塞で倒れてからの約8カ月間、妻は連日のように病院へ通い詰め、献身的な看病を続けました。手足をマッサージし、声をかけ続ける日々。左さんが意識を保ち、リハビリに前向きに取り組めたのは、間違いなく家族の温かい支えがあったからこそでした。
旅立ちの瞬間も、冷たくなりゆく手を握りしめる家族に見守られながらの、苦痛を感じさせない穏やかな最期だったといいます。左さんの逝去後も、ご家族はその温かな人柄と遺品、数々の名作の記憶を大切に守りながら、静かに日々を過ごされています。