杉浦直樹さんの公式プロフィールに記された身長は175cm、体重は全盛期で約65kgとされています。現代の感覚で見ると「程よい長身」という印象を受けるかもしれませんが、杉浦さんが誕生した1931年(昭和6年)という時代背景を考慮すると、この数値の持つ意味合いは大きく変わります。
当時の成人男性の平均身長はおよそ160cmから162cm前後でした。つまり、当時の街中や撮影所において、175cmの身長と細身の体躯を持つ杉浦さんは、現在の日本でいえば185cm前後のモデル体型に匹敵する圧倒的な高身長だったことが分かります。
松竹の若手スターとして頭角を現した映画黄金期から、杉浦さんはそのモダンな体格を武器に、従来の時代劇や土着的な邦画の枠に収まらない「都会派の知性派俳優」として独自のポジションを確立していきました。