志賀廣太郎さんが旅立ったのは2026年4月20日午後8時20分のことでした。所属事務所から発表された直接の死因は「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」。71歳という若すぎる別れは、演劇界やドラマファンに計り知れない衝撃と深い悲しみを与えました。
異変が起きたのは2019年春でした。ドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系)で主人公の父親役を好演していた最中の2019年4月、脳梗塞の疑いにより緊急手術を受け、同作や出演予定だった大河ドラマなどを無念の途中降板することとなりました。手術後は右半身に麻痺が残り、言葉が思うように出ない後遺症と闘いながら、専門のリハビリ施設で懸命な機能回復訓練を重ねていました。
病床にあっても本人の演劇に対する情熱は決して途切れることはなく、「もう一度現場に戻りたい」という強い意志を持って復帰を目指していました。しかし、脳梗塞の後遺症によって喉の嚥下(えんげ)機能が低下していたことも影響し、食べ物や唾液が誤って気道に入ってしまう誤嚥性肺炎を発症。体力の低下も重なり、容体が急変して帰らぬ人となりました。