アニメ界に大きな喪失感をもたらした塩沢兼人さんの没年月日は2000年5月10日、享年はわずか46歳でした。あまりにも早すぎる旅立ちの引き金となったのは、自宅で起きた予期せぬ日常のアクシデントでした。
事故が発生したのは亡くなる前日の2000年5月9日夕刻のことです。東京都世田谷区の自宅階段を踏み外し、転落して頭部を強打。直後は目立った外傷や強い自覚症状がなかったことから、病院へ行かずに様子を見ていたとされています。しかし同日夜半になって急激に容態が悪化し、意識不明の重体となって救急搬送。医師による懸命な救命処置が行われたものの、翌10日未明に脳挫傷のため帰らぬ人となりました。
頭部打撲は外見上の変化が少なくても頭蓋骨内で徐々に内出血が進行する危険があり、塩沢さんの事故はその恐ろしさを世に知らしめる痛ましい事例となってしまいました。収録現場で前日まで元気に仕事をこなしていた矢先の訃報に、関係者やファンは深い悲嘆に暮れました。