愛知県の高校野球を語る上で、「愛知4強」の壁は常に高くそびえ立ってきた。甲子園出場回数で全国トップクラスを誇るライバルたちがひしめく中、享栄が最後に夏の甲子園へ出場したのは1995年。実に30年近く前のことだ。選抜大会を含めても、長らく全国の舞台から足が遠のいていた。
しかし、近年の享栄は明らかに変わった。かつての強烈な打撃スタイルに加え、綿密な投手運用と守備位置のデータ分析を導入。戦術の精度は一気に跳ね上がった。敗北の悔しさを知るOBたちの声援を背に、チームは確実に「勝てる集団」へと脱皮を遂げている。