駅東口前の広場に鎮座する機体は、単なるモニュメントではない。戦後の日本航空業界が総力を挙げて取り組んだ「YS-11中型輸送機開発プロジェクト」の金字塔であり、実際にエアーニッポンなどで活躍した実物機(登録記号JA8732)だ。かつて日本の空を支えた名機が、いまや駅を利用する人々の日常の風景に溶け込んでいる。
定期的に実施される特別公開イベントでは、ふだんは閉じられているコックピットの内部や客室が開放され、航空ファンだけでなく子連れのファミリー層でも賑わいを見せる。昭和の技術者たちの情熱と日本のモノづくり精神が凝縮されたこの機体は、航空公園駅のアイデンティティそのものと言える存在感を放つ。