鶴舞線が開業したのは1977年。すでに半世紀近くが経過しようとしている。トンネル壁面のひび割れや漏水、電気配線の経年劣化など、目に見えない部分での老朽化は深刻だ。地方自治体の財政が逼迫する中、限られた予算でどこまでメンテナンスの質を維持できるのかという、日本全国のインフラが直面する共通の課題がここにある。
少子高齢化に伴う乗車人員の減少は、運賃収入の減少に直結する。メンテナンスに回せる資金が細る一方で、求められる安全基準は年々高まるばかりだ。今回のトラブルは、単なる一過性の事故ではなく、持続可能な都市インフラのあり方を問い直すシグナルと捉えるべきだろう。