エレベーター設置見送り方針に対して最も強い抗議の声をあげてきたのが、日本障害者協議会などの障害者支援団体や当事者ネットワークだ。彼らは、公共性の高い文化財において障害者や高齢者が上層階にアクセスできない構造とすることは、障害者差別解消法の理念に反すると訴えている。
団体側が懸念するのは、単なる移動手段の有無だけではない。「歴史的建造物の再現」を優先するあまり、多様な人々が共に歴史を体験する機会が排除されてしまうという構造的問題だ。定期的に開催される意見交換の場や署名活動を通じて、当事者たちは「誰もが分け隔てなく天守閣に登れる真のバリアフリー」の実現を強く求めている。