特定抗争指定暴力団への指定が長期化するにつれ、現場の空気感は明確に変容した。かつて正月行事や定例会合のたびに大勢の構成員が集結し、警察の機動隊と押し問答を繰り広げた光景は、過去の記憶となりつつある。法改正に伴う行政命令の連発は、組織の象徴的拠点から「実効性」を完全に奪い去った。
命令に違反して立ち入れば即座に逮捕されるという厳しい罰則規定は、組員たちに対する強烈な抑止力として機能している。本部建物のシャッターが下ろされたままの日々は数年間に及び、固定資産税の負担や維持管理の面でも組織側にじわりと圧力をかけ続けているのが実情だ。