新設されたIGアリーナで初開催となった今回の大相撲七月場所。最新鋭の設備と伝統の土俵が見事に融合した空間で、賜杯の行方は終盤戦まで全く予想がつかない展開となった。連勝を重ねる新進気鋭の若手と、牙城を守らんとする幕内上位陣が勝ち点で並び立つ壮絶なデッドヒート。観客の視線は、ただ一つの栄誉である本場所賜杯へと注がれた。
プレッシャーが頂点に達する終盤戦、土俵上で見せた度胸の差が明暗を分けた。立ち合いの一瞬で攻め立て、相手に隙を与えない完璧な取り口。激闘を制して栄冠を勝ち取った王者の瞳には、感涙が光っていた。新時代の幕開けを象徴するにふさわしい、歴史的瞬間の誕生であった。