インターネット上の掲示板やSNSでは、秘書検定に関して時代遅れの固定観念が散見されます。その最たるものが「秘書検定は女性だけのものであり、男性が書くと違和感を持たれる」「秘書を目指す人以外には無意味」という言説です。 実態として、公益財団法人実務技能検定協会の受検者データや近年の傾向を見ても、男性受験者やITエンジニア、営業職志望者の受講割合は着実に増加しています。特に開発現場からクライアントワークへシフトするエンジニアや、スタートアップ企業で渉外を担当するビジネスパーソンが、独学で体系的な対人マナーを身につけるためのリファレンスとして活用する事例が目立ちます。 また、同じ協会が主催する「ビジネス実務マナー検定」との混同も頻繁に見られます。両者の決定的な差異は「視点の軸」にあります。
- 秘書技能検定:上司の職務を補佐し、組織の内外を繋ぐ「配慮・補佐・判断力」の基準。
- ビジネス実務マナー検定:自分自身がプレイヤーとしてビジネス社会で健全に行動するための「実務慣習・人間関係構築」の基準。
どちらが優れているかという優劣ではなく、総務やアシスタント、役員補佐を志向する場合は秘書技能検定、営業やプロジェクトマネジメントを担う場合はビジネス実務マナー検定を選択するのが合理的です。