この土地が辿ってきた歩みは実にドラマチックだ。戦後、米軍の「ジョンソン基地」として使用されたエリアは、アメリカの郊外住宅地をそのまま移植したかのような街並みが形成されていた。返還後の1980年代以降、大規模な造園・緑化事業が施され、現在の市民に愛される県営都市公園へと見事な変貌を遂げた。
広大な敷地の管理と保全を担う埼玉県公園緑地協会の手によって、基地時代の面影を残す樹木や地形を巧みに活かした景観が維持されている。公園のすぐ隣に位置する航空自衛隊入間基地からは、時にフライト訓練を行う機体のエンジン音が響き渡る。この地が刻んできたミリタリー・ヒストリーの記憶は、今も音と風景の中にしっかりと生きている。