Q1:旅の最中も二人は恋人同士としていちゃついていたのですか?
A1:旅に出た時点では、かつての熱烈な愛人関係からは一歩落ち着き、「腐れ縁の相棒」「ツーカーの悪友」といった距離感に変化しています。旅先ではお互いに女性をナンパして競い合ったり、失敗をからかい合ったりする描写が中心ですが、根底には深い絆と情念が漂っています。
Q2:十返舎一九はなぜこのような破天荒な設定にしたのですか?
A2:当時の江戸読者が求めていたのは、品行方正な道徳劇ではなく、人間の弱さや欲がむき出しになった笑いでした。借金まみれの男色コンビという設定自体が、当時の町人にとって最高にスリリングで親しみやすいエンタメ要素だったためです。
Q3:原作の『東海道中膝栗毛』は現代語訳で読めますか?
A3:講談社学術文庫や岩波文庫など各社から現代語訳や注釈付きの文庫本が多数出版されています。冒頭の発端部分を読むだけでも、二人の生々しい関係性や江戸の風俗がありありと伝わってきます。