メルカリにおけるすり替え詐欺の手口は、年々巧妙かつ組織的な様相を呈しています。出品者を欺く代表的な手口のパターンを把握しておくことは、被害を防ぐ第一歩です。
最も典型的な手口は、商品到着後に「偽物が届いた」「写真と状態が著しく異なる」と難癖をつけ、返品を要求する手法です。出品者がやむを得ず返品を了承すると、購入者は手元に届いた本物を自分のものにし、あらかじめ用意していた粗悪な偽物や破損した同型品を出品者へ返送します。出品者が荷物を開けたときには、すでに本物は奪われ、手元には無価値な偽物だけが残る結果となります。
さらに悪質なのが、返送用パッケージに中身を入れずに送りつける空箱や異物の返送手口です。追跡番号上は「配達完了」となるため、システム上は返品が完了したかのように偽装されます。精密機械の内部パーツ(グラフィックボードやメモリ、基板など)だけを抜き取り、外殻だけを返品する「パーツ抜き」と呼ばれる手口も確認されています。
詐欺グループは、メルカリの取引キャンセル詐欺の仕組みを悪用し、出品者が返送品の確認を終える前に取引キャンセルを誘導しようと執拗にメッセージを送りつける傾向があります。