メレオロンの真価が世界中の読者を唸らせたのは、キメラアント編討伐隊においてナックル=バインとタッグを組んだ瞬間でした。ファンから「メレオロン ナックル コンボ」と呼ばれるこの連携は、本作における戦術構築の最高峰として知られています。
ナックルの能力「天上不知唯我独損(ハコワレ)」は、相手にオーラを貸し付け、無敵のマスコット「ポットクリン」を憑依させて利息でトビ(破産)へと追い込み、念能力を30日間強制封印(絶状態)にする強力無比な能力です。しかし、最大の課題は「最初に相手へ物理的な打撃を当ててオーラを貸し出さなければならない」という接触リスクにありました。ユピーのような圧倒的なパワーとスピードを持つ化物に対し、真正面から殴りかかる行為は即死を意味します。
ここで完璧に噛み合ったのが「神の共犯者」でした。メレオロンがナックルに触れながら呼吸を止めて接近すれば、ユピーはナックルの姿も気配も殴打の予兆すら感知できません。結果として、ナックルは「反撃を受けるリスクが完全にゼロの状態でハコワレを撃ち込み、ポットクリンを安全に憑依させる」という、理論上あり得ない必勝の初手を成立させました。
一度ポットクリンが憑依してしまえば、相手がどんなに破壊的な念を撒き散らそうともポットクリン自身は破壊できません。メレオロンが息を整えるインターバルを稼ぎつつ、安全圏からヒット&アウェイを繰り返すことで、人類では絶対に勝てないはずの化物を「時間経過による強制破産」の恐怖へと追い詰めることに成功したのです。