甘いスイーツの用途ばかりに目が向きがちですが、実は抽出後の梅が最もその真価を発揮するのは「塩気のある和風・洋風の料理」です。果肉に残るクエン酸は、肉の筋線維をほぐして保水性を高める効果があり、さらに加熱によって生まれるフルーティーな香りは肉特有の獣臭を消し去ります。
旨味と酸味が凝縮する「梅シロップの梅味噌作り方」
初夏から真夏にかけての常備菜として圧倒的な支持を得ているのが、発酵調味料と梅を融合させた特製味噌です。白米にはもちろん、冷奴や焼き魚、蒸し野菜のディップとしても重宝します。
【梅味噌の黄金比率(作りやすい分量)】
・梅シロップの梅(種を除き粗く刻む):150g
・味噌(信州味噌や赤味噌などお好みで):150g
・みりん:大さじ2
・梅シロップ(甘み調整用):大さじ1〜2
小鍋にすべての材料を投入し、弱火で木べらを動かしながら練り上げます。時間にしておよそ5〜7分、味噌に艶が出てふつふつと気泡が弾ける程度まで水分を飛ばせば完成です。粗熱を取って清潔なガラス容器に移せば、冷蔵庫で約3カ月間は風味が劣化しません。梅の爽やかな酸味が味噌の塩角を包み込み、酷暑でも食欲をそそる万能調味料として重宝します。
箸で崩れる極上仕立て「梅シロップの梅煮込み料理アレンジ」
肉料理への応用として最も劇的な変化を体感できるのが、豚バラブロックや鶏手羽元を使った煮込み料理です。加熱調理時の梅シロップの梅煮込み料理アレンジでは、梅に含まれる酸がタンパク質の分解を促し、短時間の煮込みでも肉が驚くほど柔らかく仕上がります。
作り方は極めてシンプルです。フライパンで表面を焼き付けた豚角煮用のバラ肉(約500g)を鍋に移し、水、酒、醤油、そして梅シロップの梅を丸ごと4〜5個投入して落とし蓋をします。アクを取りながら弱火で40分ほど煮込むだけで、梅の酸味が豚肉の余分な脂っこさを打ち消し、後味のキレが際立つ料亭風の煮豚が完成します。一緒に煮込んだ梅自体も、肉の旨味を吸ってトロトロになり、付け合わせとして絶品の副菜になります。