本作がなぜこれほどまでに長きにわたり語り継がれるのか。その答えはクリエイター陣の奇跡的な化学反応にある。虚淵玄が描く容赦のない物語展開と緻密な世界構築は、従来の魔法少女ものの概念を根底から打ち砕いた。
そこに蒼樹うめによる愛らしく温かみのあるキャラクターデザインが加わることで、視聴者は油断し、より深い衝撃を受けることとなった。さらに、演出のシャフトと新房昭之監督が構築した空間表現やコラージュ技法は、キャラクターの精神的危機を視覚的に体験させる装置として機能した。これらの要素が一体となり、ダークファンタジーというジャンルに金字塔を打ち立てたのである。