メディア側の姿勢もまた、厳しく問われ直さなければならない。テレビのワイドショーやABEMA NEWSのようなネット報道番組において、女性政治家を取り上げる際のアングルは長年、過度な情緒やビジュアルへの傾倒が目立っていた。だが、視聴者の視線が肥えた今、安易なアイドリング報道は即座にSNSで批判の対象となる。
現在求められているのは、密着取材を通じて権力の力学を解き明かす政治ドキュメンタリーや、法案成立の背景を深く掘り下げる骨太な時事解説・政局報道である。政治・行政の監視役としての報道・ジャーナリズムが「容姿」という表層的な記号を剥ぎ取り、議員一人ひとりの政策哲学や投票行動を冷徹に検証する姿勢を示さない限り、健全な言論空間は成立し得ない。