物語の結末は、決してハッピーエンドとは言えません。少年は少女の呪いを解くために自らの命を捧げ、少女は一人残されます。かつて主流だった「努力すれば報われる」といった単純な勧善懲悪のストーリーよりも、こうした「理不尽で、どうしようもない喪失」を描く作品の方が、現代の若者にはリアルに響くようです。
先行きが見えない不透明な時代を生きる彼らにとって、綺麗事だけの救いはかえって嘘くさく感じられるのかもしれません。傷つきながらも生き続ける少女の姿に、ある種の「寄り添い」を見出しているのではないでしょうか。絶望の果てにある微かな光、それこそがこの曲が今求められる理由です。