激闘の末、黒死牟を撃破したものの、玄弥の肉体はすでに限界を超えていました。鬼の力を取り込みすぎた代償として、彼は人間でありながら、鬼のように塵となって崩れ消えていく運命を辿ります。
実弥の腕の中で、玄弥は最後の力を振り絞って本音を伝えます。「兄ちゃんが俺を守ろうとしてくれていたことに気づいていた」と。そして、実弥もまた、それまでの冷徹な仮面をかなぐり捨て、「神様どうか弟を連れて行かないでくれ」と子供のように泣き叫びました。このシーンは、読者の涙腺を完全に崩壊させ、作中屈指の名場面として語り継がれています。