ネット上の情報や飼い主仲間の雑談では、時として医学的に危険な誤解が流通しています。命を守るために正すべき代表的な盲点を挙げます。
誤解①:「水をたくさん飲んでたくさんおしっこをするのは健康的」
これは最も陥りやすい罠です。確かに水分補給は重要ですが、自発的に異常な量の水を飲み、薄いおしっこを1日に何度もするのは、腎臓が尿を濃縮できなくなっている「慢性腎臓病」や「糖尿病」「甲状腺機能亢進症」の典型症状です。「よく水を飲んで偉いね」と見過ごしている間に病状がステージ3や4まで進行してしまう事態は避けなければなりません。
誤解②:「トイレ以外の場所でおしっこをするのはストレスや嫌がらせ」
粗相を精神的な不満やしつけの問題と決めつけるのは危険です。臨床統計上、突発的な粗相の7割以上には特発性膀胱炎や尿路結石、関節炎(トイレのフチが高くて跨ぐと痛い)などの身体的疾患が隠れています。叱責やしつけで解決しようとすると、猫のストレスを増幅させて膀胱炎をさらに悪化させる悪循環に陥ります。