日本国内でウイルスを主に媒介しているのがフタトゲチマダニだ。かつては山林や草むらに局限して生息していたが、地球温暖化や野生動物の行動域拡大に伴い、都市部の公園や一般家庭の庭先、ベランダにまで侵入している。国立感染症研究所や厚生労働省感染症情報センターの最新データ分析によれば、感染エリアは従来の西日本中心から、関東や北陸、東北へと北上傾向を強めている。
マダニは春から秋にかけて活動が活発化すると思われがちだ。だが、実は冬場でも気温が高い日には休眠から覚めて獲物を狙う。年中無休の脅威となりつつあるのだ。