猫の睡眠に関して多くの飼い主が見落としがちなのが、気圧や日照時間による季節性の変動です。人間が梅雨時に身体のだるさを感じるのと同様に、猫睡眠時間季節の違いも科学的に確認されています。
雨の日や冬季に睡眠時間が著しく延びる現象は、野生時代の狩猟効率に直結しています。雨天時は獲物となる小鳥や小動物の活動が鈍り、猫自身の毛が濡れることで体温低下を招くリスクが高まるため、「狩りをあきらめてエネルギーを節約する」モードへと自動的に切り替わります。また、冬場は外気温の低下に伴い体温維持のカロリー消費が増大するため、暖かい場所で丸くなり睡眠時間を増やすのが自然な適応行動です。
したがって、「天気が悪い日に普段より2〜3時間多く寝ている」「冬場に布団から出てこない」といった変化自体は生理現象の範囲内であることがほとんどです。季節の変わり目には室温(21〜25℃)と湿度(50〜60%)を適切に保ち、快適な睡眠環境を整備してあげることが何よりの健康維持につながります。